コラム4月−3
「博多名所探訪 つづき」

まえ とっぷ つぎ

「ツモ・・・満ガン。」
「ツモ・・・跳マン。」
「ツモ・・・倍マン。」

そして女はけたたましく上がり始めました。坊主達は全く上がれません。
何度やっても勝てないのです。そうしてやっと気付き始めたのです。

一人の坊主が叫びました。
「寒い・・・寒い!さっきから手牌も体も凍るように寒いぞ!」
坊主達は逃げたくても体の半分が凍りつき動けません。

すると女はカッと目を見開き高らかに笑い出しました。
「ホーッホッホッ!私の名前は世死魅(よしみ)。“世の中の者を死滅させるほど魅力的な”という名の妖怪なのさ!さあ、トドメを刺してやるよ!・・・・ツモ!酷死無双!!」

その瞬間、2人の坊主は完全に凍りつき息絶えてしまいました。
しかし一人だけは精神力で何とか生きていました。
「ほう、なかなか強い精神力を持っているわね。麻雀に強い精神力は必要よ。」
と、坊主の目を覗き込みました。
坊主が“助かる・・・”と思ったその時、
「でも弱い奴は嫌いじゃ!」
と冷たい息を吹きかけられ坊主は死んでしまいました・・・・・・・・
その坊主の右手にはキノコが握られていたそうです。


さて、九州銘菓「雪女伝説」はそんな死んでも死にきれない魂の様なドス黒い粒餡を雪女の肌の様に白いお餅で包んだ上品なお菓子です。

「歩寺(ぽじ)」の跡には現在、某雀荘が建てられ、そこには雪女の末えいがおり、その人から「雪女伝説」を一つ手渡された者が彼女の下僕・・・いえパートナーとして各雀荘を渡り歩き「よちれぽ」に書かれるというシステムになっている様です。

ちなみに「雪女伝説」の姉妹品に「ゆきぞう伝説」がありますが、こちらは100%天然素材だけを使用した“なごみ系”のお菓子です。「よちれぽ」の後の一服にどうぞ。

まえ とっぷ つぎ