コラム4月−2
「博多名所探訪『歩寺』の巻」

まえ とっぷ つぎ

むか〜しむかし、九州は今の福岡県に「歩寺(ぽじ)」という寺があったそうな。

寺には3人の麻雀好きの坊主がおって、和尚さんの目を盗んでは毎晩、寺の離れで村の腕自慢の雀士を招いては麻雀を打っていたそうな。

しかしその日はひどい吹雪で誰も寺を訪れません。
坊主達が困っているとトントンと戸を叩く音が・・・。

戸を開けるとそこには雪のように白い美しい女が立っていました。
「激しい吹雪で夜道を歩くことが出来ません。どうか一晩泊めて頂けないでしょうか・・・・」
女がそう言うと坊主達は快く受け入れ、女に熱茶と熱シボを出しました。

「ところでアナタ、麻雀は出来ますか?」
「はい・・・少しなら。」
「それは良かった。私達退屈していたのですよ。是非お相手して頂きたい。」
そうして女を含めた4人は麻雀を打ち始めたのです。

「そういえば、まだお名前をお聞きしていませんでしたね。」
「・・・よしみでございます。」
よしみさんですか。良い名ですね・・・おっとそれロンです。へへへ、千点です。」
女は坊主に千点棒を静かに渡しました。

しかしその時、女の口元が妖しく歪んだのに彼らは気がつきませんでした。

(次ページへ続く)

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